
9割以上の面接で質問される志望動機。仕事への意欲を表す志望動機ですから、これが完ぺきであれば、面接官に強い印象を残すことができます。
ですが、説得力のある完ぺきな志望動機を作るのは難しいです。自治体や仕事についての理解が不足していることがその原因のひとつですね。そうなると自分のやりたい気持ちだけを述べてしまうことになるわけですが、これは危険です。他の学生も同じような話をしてくるからです。面接官の印象に残りにくくなってしまいます。
今回は、よくある志望動機をご紹介しつつ、志望動機をブラッシュアップするひと工夫を考えましょう。
目次
1.「憧れです」
よくあるのが、「○○になることが子供のころからの憧れです」。
自分が迷子になったときに親切にしてくださった警察官や、子どもの頃の担任の保育士に憧れ、自分もその職業を目指すといった志望動機が多いです。
その言葉に嘘はないのはわかります。ただ、やはり特定の職業に興味を持つきっかけというのは、どの学生も似てきてしまいます。誰かと知り合いその方の仕事ぶりに感動したから、という流れでは説得力に欠けます。
仕事に興味を持つきっかけがそれだとしても、その仕事を自分の職業にしたいと思った気持ちはなんでしょうか?憧れたとしても、職業にしようとまで思わない方もいるわけです。自分の気持ちを分析してみましょう。
私ならこうする、とか、それをするために自分に欠けているスキルを補う、などの視点を盛り込んでみましょう。
2.「生まれ育った町に貢献したいです」
自分が住んでいる自治体には一番親近感があります。そこで場所で働きたいと思う方は多いです。そうすると、「生まれ育った町に貢献したい」というフレーズはすべての受験者にあてはまってしまいますね。面接官からすると、「さっきも聞いたなぁ」ということになりがちです。
また仕事というのは、他者に貢献する代わりにお金を頂くという背景があります。ということは、「貢献したい」という言葉はあまりにも当たり前のことを言っているだけになってしまいます。
具体的に何をしたいのか、自分の仕事選びの軸は何なのかを掘り下げてみましょう。
3.「友達が犯罪被害に遭いました」
警察官志望の方に多いフレーズです。
自分の近しい人が犯罪の被害に遭い、その痛々しい姿を目の当たりにすると気持ちが動くものです。被害をなくしたいという熱い気持ちを志望動機にするのはいいのですが、これもやはり他の方も同じだということを忘れないようにしたいです。
犯罪被害といっても、犯罪には種類があります。それに合わせて警察の仕事も種類があります。具体的にどの仕事に携わりたいのか、自分が警察官としてどのようなポリシーを持って働くかを考えてみましょう。
4.「好きです」
自分の好きなことを仕事にすると、その分気持ちが乗って結果が出そうです。そのように仕事を選ぶのはいいのですが、これもやはり、他の受験生も同じです。
「食べることが好き」ということで栄養士を目指したり、「子どもが好き」ということで保育士を目指す方が多いです。これが受験生の正直な気持ちなのだと思いますが、逆に言うと、食べることが嫌いな方は栄養士にはならないでしょう。ということは、これもあまりにも当たり前のことを言っていることになり、アピール度は低めになります。
大学で得た知識をどのように活かして仕事をするか、これから取り入れてみたい方法など、自分らしさをプラスしましょう。
☆ ポイント ★
① あまりにも当たり前のことを言っても、アピール度が低い
② 他の受験生が何を話すかを想像しよう
③ 仕事を目指したきっかけだけでは弱い
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