公務員試験は採用主体別に実施されます。たくさんの公務員試験が各地で実施されますので、いつ試験が実施されるか、申し込み期間はいつまでなのかなど、受験に当たり必要な情報を集めましょう。

　1．試験シーズンは年２回

公務員試験は就職試験なので、毎年実施されます。合格しても採用に承諾しなければ基本的には1年間で候補者名簿から外されます（例外あり）。
試験シーズンの始まりは4月で、数多くの試験が実施されるピークは6月と9月です。
4月〜6月は国家公務員・地方公務員（都道府県）「大学卒業程度」の試験が実施されます。9月は「高校卒業程度」の試験と市町村試験（大卒も含む）が実施されます。
市役所の中でも「政令指定都市」は「都道府県」と同一日程で実施されることが多いです。
1年間の中で公安系（警察官、消防官、自衛隊など）を含むと４〜７試験くらいは受験可能です。

試験は無料で実施され、だいたい日曜日に行われますので、受験日程を確かめてどの試験から受験していくか計画を立てましょう。

　 2．日程発表の時期

試験日程の発表時期は国家と地方で異なります。
国家公務員は速ければ12月頃、遅くても1月には発表されます。都道府県は自治体によって異なりますが、2月〜3月には発表されます。
一番遅いのは市町村で5月〜7月に発表されます。政令指定都市は都道府県と同じです。

発表日はだいたい月初めが多いので、その時期に役所のホームページを確認しましょう。

日程だけ先行して発表し、募集要項は後でホームページに載せることが多いです。
募集要項がでましたら、内容を良く確認し、申し込み手順を把握しましょう。最近はインターネットで申し込む形式を採用していることが多いので、パソコン、プリンタが必要になる場合があります。不明な点がありましたら、直接役所に連絡して聞きましょう。問い合わせても不利になることはありません。

来年受験するので参考のために募集要項を知りたいという場合は、試験が終了するまでにホームページを確認しましょう。
試験が終わると削除してしまう役所があります。小さい市町村はだいたい削除してしまいます。

　 3．受験計画を立てよう

下の図は関東を中心とした2021年度の試験日程です。いつ頃、どのような試験があるのかの目安としてご覧ください。
事務職を目指す場合は、専門試験の有無の確認も必要です。
専門試験がどういう内容なのか確認しましょう。
専門試験のある区分では、専門試験対策をしていないと合格はできません。
記念受験（就活のひとつとして公務員でも受けてみるかという安易な受験）する方で、大学で科目を履修したから大丈夫かもと思っている方は気をつけてください。
しっかり勉強しないと得点できません。
教養試験しか対策を打っていない方は、専門試験のない区分を設けている自治体も増えてきましたので、そちらの区分を選択しましょう。

　 ４．便利なサイト

特定の資格を必要とする試験がいつ行われるか、自分の地域以外で受験できる役所があるか等、幅広く試験の実施日程を知りたい方に有用なサイトがあります。
公務員試験情報サイト
「こむいん」
「koumuwin」
こちらのサイトは試験日程をまとめています。職種別に検索することも可能なので、幅広い地域の採用試験を知りたい場合は参考にしてください。

ただ、試験日程が間近なものが掲載されますので、申し込み期間については十分注意してください。

　５．本試験をどんどん受けよう

公務員試験は4月から実施されます。6月下旬に本命の試験がある場合、その前に実施される試験はどんどん受けておきましょう。
その年度の試験の傾向（特に時事）や本試験の雰囲気などを知ることができます。
思っているより試験は緊張します。経験を積んでおくことは、実力を発揮するためには必要です。

模擬試験を多く受験して、総合問題を解く練習をしておくことは大事ですが、本試験自体を練習にする受験生もいます。合格すると予定していなかった役所でも興味を持つこともあります。

数多く本試験を受験することはいろいろ役に立ちます。受験日程の計画をしっかり立てておきましょう。

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