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人文科学の勉強法

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人文科学の勉強法

人文科学は歴史や地理を中心とする科目です。公務員試験では得点科目となりますのでしっかり学習しておきたい科目です。ここでは、どの科目が良く出るか、どう得点していくかを見ていきます。

 

 

 1.人文科学とは

 人文科学は中学・高校で学習した社会の分野で、「教養試験」で出題されます。科目は日本史世界史地理思想(倫理)、文学芸術、国語の6科目です。出題される科目の中に、高校で履修しなかった科目があったり、また、暗記が苦手な方にとっては、学んだ内容を忘れてしまっているという方もいることでしょう。

 

2.何問出るの

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 出題数は、各科目1~3問ずつです。受験する試験によって出題数が違うのが人文科学の特徴です。

試験種別

日本史

世界史

地理

思想

文・芸

国語

国家一般職(大卒)

4

1

1

1

1

 

 

地方上級(全国型)

6

2

2

2

 

 

 

地方上級(関東型)

9

3

3

3

 

 

 

東京都Ⅰ類B(一般方式)

4

1

1

1

 

1

 

特別区Ⅰ類 

4

1

1

1

1

 

 

警視庁警察官Ⅰ類 

10

2

2

2

2

1

1

道府県警察官(大卒)

9

2

2

3

1

1

 

東京消防庁Ⅰ類

5

1

1

1

 

 

2

市役所上級(A日程)

7

2

2

2

 

1

 

市役所上級(B日程)

5

2

2

1

 

 

 

市役所上級(C日程)

5

2

2

1

 

 

 

 

 例えば、国家一般職(大卒)、東京都Ⅰ類B(一般方式)、特別区Ⅰ類では計4問ですが、警視庁警察官Ⅰ類では計10問、地方上級(関東型)や道府県警察官(大卒)では計9問出題されます。

 日本史世界史地理の3教科は必ず出題されています。思想・文学芸術・国語は、役所によって、出題するところと出題しないところに分かれます。

 受験する役所の募集要項を確認しましょう。

 なお、「警視庁警察官」を受験する場合、教養試験とは別に、「漢字の読み書き(記述式)」の試験が課されます。「漢字の読み」30「漢字の書き」3060が出題されます。時間は「読み」「書き」合わせて20分間です。

 警察官は職務上、手書きで公文書を作成する機会が多いため、正しい漢字の読み書きの能力が重視されます。漢字の読み書きで一定以上の得点を取れない場合、一次試験を通過できません。

 「警視庁警察官」を志望する方は、教養試験対策とは別に、「漢字の読み書き」の対策をしっかりとしておきましょう。出題されるのは「常用漢字」です。漢字検定3級~準2級程度の実力をつけておきましょう。

 ちなみに、「道府県警察官(大卒)」では、「漢字の読み書き」出題されません

 

3.苦手な人はどうする

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 高校時代に選択していない科目がある。苦手だったという方もいることでしょう。この場合、確実に得点するまでの学習時間は多く必要となります。

 日本史・世界史・地理の3教科は必ず出題されるので、得点できるように時間を確保して学習する必要があります。

 思想(倫理)・文学芸術・国語は、出題している役所を受験する場合で、学習時間を多く確保できる場合は取り組むのもよいですが、余裕がない場合は、「捨てる科目」にするのも戦略の一つです。(#「合格するための戦略」参照)。

 

4.日本史・世界史・地理の対策

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 頻出事項
をまず確認しましょう。過去10年間くらいの間に実際に出題された過去問をチェックして、出題頻度が高い項目をしっかりと学んでおきましょう。

 日本史の頻出項目…「近世(江戸時代)」、「近・現代(明治~昭和(戦後))」

 世界史の頻出項目…「近世ヨーロッパ(ルネサンス大航海時代宗教改革・宗教戦争絶対王政」、「近・現代ヨーロッパ(市民革命ウィーン体制帝国主義第一次世界大戦世界恐慌第二次世界大戦)」、「中国史(通史)」

 地理の頻出事項…「地形」、「ケッペンの気候区分」、「世界の鉱業、農業」「各国地誌(人口、民族、言語、宗教、自然、鉱業、農業、社会問題)」

 

5.思想(倫理)・文学芸術・国語の対策

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 時間に余裕がある場合、取り組んでもよいでしょう。

 思想(倫理)…西洋思想古代ギリシアの哲学」、「イギリス経験論」、「大陸合理論」、「社会契約論」、「功利主義」、「ドイツ観念論」、「実存主義」、「現代の思想」、東洋思想日本の思想「平安仏教」、「鎌倉仏教」、「江戸時代の思想、儒学、国学」、「近代の思想」、中国の思想「諸子百家

 文学芸術…ルネサンス」、「西洋絵画」、「西洋音楽」、「西洋文学」、「日本の歴史的建造物」、「日本絵画」、「日本の伝統芸能」「日本の古典文学」「小説」、「漢詩

 国語…ことわざ・慣用句」、「四字熟語」、「類義語・対義語」、「敬語」、「文法

 いずれも、過去問を解きながら、わからない問題や苦手な問題を繰り返し解いて、解法を身につける勉強法が有効です。

 

6.どれくらいの勉強時間が必要か

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 出題される科目数や、得意か苦手かにもよりますが、標準学習時間は人文科学全部で30~40時間ほど必要となります。警視庁警察官を志望される方は、それとは別に、「漢字の読み書き」について4時間ほど必要になります。出題される科目数、問題数、確保できる学習時間によって、どこまで手を広げるかを考えましょう。(#「人文科学の戦略」参照)

 また、要点が整理してある「これだけ教養試験 要点まとめ&一問一答」(高橋書店 上野法律セミナー著)を利用すると比較的速く理解できます。

 短期間で学習したい方は、受験予備校の講座も検討すると良いでしょう。人文科学のみの講座や科目ごとに講座が分割されている機関を選ぶと効率的に学習できます。

(科目の勉強時間の目安)

日本史…10時間、

世界史…10時間、

地理…10時間

思想(倫理)…4時間

文学芸術…3時間

国語…3時間

漢字の読み書き:(警視庁警察官)…4時間

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