公務員保育士の論作文テーマ

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西川

B!

 公務員採用試験においては、択一式のマークシート試験や面接試験がありますが、それ以外にも論作文試験があります。これは、課題が出題されて、その課題について論述するものです。公務員保育士の採用試験においても例外ではありません。
 論作文試験の場合、択一式試験ではわからない受験生の資質を問うためのものです。ですので、択一式試験とはまた違う対策をしておく必要があります。
 以下に、公務員保育士の採用試験における論作文のテーマについて述べていきます。

1.公務員保育士としての役割について

 公務員の保育士採用試験において、よくあるテーマの一つが公務員保育士としての役割についてのものです。例えば「保育士にとって欠かせない資質とは何だと思いますか。あなたの考えを述べなさい」(千葉市)や、「保育業務において一番大切なものは何か具体的に論じなさい」(草加市)といった出題があります。
 これは保育士としての資質を問うタイプの課題で、この課題に対する内容から、保育士としての適性が充分あるかどうかを判断するものと思われます。
 このタイプの出題は、自治体を問わず良く出題される課題であり、定番のものといえます。このテーマを使って実際に書いてみることで練習しておくと、対策として効果的でしょう。

 

2.子ども、保護者、地域との関わり方について

 次によくある出題テーマは、子どもや保護者、地域との関わり方についての課題です。例えば「子ども一人ひとりの状況や成長に応じた保育を行う上で大切なことは何か」(杉並区)、「保育所における保護者支援の保育者としての役割」(杉並区)、「地域の中の保育園であるために、保育士としてすべきことは何か」(新潟市)といった出題が見られます。
 保育士として第一に関わるのは、当然ですが子ども達なので、どういった接し方を考えているのか問われます。また、保護者支援も保育士にとって重要な役割なので、どのような支援を行うのか問われます。いずれも保育士として重要な役割といえるでしょう。
 そして、公立の保育所の特徴として、地域住民にどのような行政サービスを提供していくかも重要です。これは公立ならではの観点といえます。公務員として公立保育所としての役割をどのように地域住民に果たしていくか考えておく必要があるでしょう。一般的な傾向として、保育士を目指す理由、保育士としての役割については普段からよく考えている方は多いのですが、地域に対するサービスをどのように行うかという観点はそれほど深くない傾向が見受けられるので、こちらも充分に考えておくといいでしょう。

3.自治体の政策について

 自治体によっては、「自治体の政策」に関係した課題が出題されます。
「横浜市は、子ども・青少年の一人ひとりが、自分の良さや可能性を発揮することのできるまちを目指しています。その実現のために、横浜市職員としてどのように取り組んでいきたいか、あなたの考えを述べなさい」(横浜市)
「さいたま市は、職員のワーク・ライフ・バランスの推進に力を入れているが、このワーク・ライフ・バランスを実現させるために、どのようなことを心掛ければよいか。あなたの考えを述べなさい」(さいたま市)
「あなたが考える、川崎市の特徴的な施策を1つ挙げ、どのような点で特徴的なのかを具体的に述べてください」(川崎市)といった出題例が挙げられます。
 いずれも、それぞれの自治体の政策について知らないと充分な内容が書くことができない課題です。ですので、受験先の自治体の基本的な政策については調べておいた方が良いでしょう。この自治体の政策についての課題は、全般的な傾向としては、政令指定都市で出題されています。政令指定都市を受験される方は自治体の政策についても調べた上で備えておいた方が良いでしょう。



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