公務員試験の変化(最新情報)

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B!

 民間企業の採用拡大に伴い、公務員の受験者が減少しています。優秀な人材を集められない役所側は、以前の「公務員は難しい」というイメージを払拭するため、さまざまな変化を導入してきています。最新の情報をお届けします。

1.教養試験が易しくなる

 日本を代表する企業の業績が好調で、求人数が増加傾向にあります。民間企業の採用が活発になる一方、公務員の受験者が大きく減少しています。優秀な人材が民間企業に流れ、公務員側は焦っています。
 公務員になるには「難しい試験がある」というイメージがついており、敬遠されるのも減少の一因です。

 そこで試験自体を変えてしまう役所が出てきました。
 通常の公務員試験に変えて、民間企業で採用されている「SPI」を利用したり、常識程度の簡単な「SCOA」という問題を利用したりしています。
  ※(注意)「SPI」を使用する自治体の試験要項では「特別な対策は必要ありません」と書いてありますが、信用してはいけません。勉強しないと制限時間内では解けません。 

 また、技術職や資格職では教養試験をなくしてしまう自治体も出てきました。
 自分の目指す自治体の動向をホームページで確認しておきましょう。
 
(2024年に変更があった主な自治体を紹介)
 ・神奈川県 秋の試験がSPIになります。
 ・埼玉県 専門職は教養をなくしました。資格免許職も専門試験のみとなっています。
 ・さいたま市 事務に試験区分を新たに設け3つとなりました。
  A 教養と専門(従来の試験形式です)
  B SPI3を採用
  C アピールシートを提出、二次でSPI3、三次でプレゼン
 ・東京消防庁 適性検査方式(SPI3)の試験区分を導入
 ・東京都Ⅰ類B 新方式の区分でSPI3の試験を導入

 

2.基本問題が中心

 問題の難易度も下がってきています。以前は全体の25%程度が易しい問題でしたが、40%~60%に割合が増えてきています。一方難しい問題の割合が10%程度と全体的に得点できるようになっている感触です。
 問題も以前出題された問題の焼き直しが多く、過去問を解いていれば見たことのある問題が多くあることに気づきます。
 対策としては、基本問題をしっかりやり、過去問題(できれば10年分)くらいを解いていれば十分合格点に届きます。特殊な問題も市販されている過去問題に載っていますが、難易度の高い問題は後回しにして、易しい問題を確実に解けるようにしましょう。

3.公務員になるのは今がチャンス

 筆記試験の合格ラインも下がっているようです。一次合格者が1倍台のところが多く、今までの常識である60%以上の得点が必要という状況ではないようです。
 東京都、特別区、警視庁など問題の持ち帰りがOKな試験で、合格者に自己採点の結果を聞いたところ5割を超えていなくても合格しているようです。
 「一次試験を通らせて、面接で絞る」という傾向が明らかです。

 公務員を志望する方にとっては、今の時期が最大のチャンスです。この先景気が悪くなると、企業の採用が少なくなり、公務員に希望者が流れ込みます。倍率の低い今が公務員になるチャンスです。
 教養試験の基礎は短期間で学習可能です。是非、チャレンジしてください。

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