国家公務員にデジタル枠新設

情報処理技術などの専門知識を問う新たな試験区分「デジタル」区分を、国家公務員総合職試験に新設する方向です。2021年9月の創設を目指す「デジタル庁」などの省庁に専門人材を確保し、行政のデジタル化を加速させる狙いのようです。
1.いつから開始
デジタル区分は、2023年4月入省者を選考する2022年度の試験から導入される予定です。採用者は、最大数十人程度になりそうです。総合職試験は、2012年に国家公務員Ⅰ種試験から再編されて、現在、大卒程度の場合で11の区分があリます。追加されるのは総合職試験になってから初めてとなります。
2.何が目的
デジタル区分を新設するのは、デジタル庁の創設に向けて、情報システムの構築やサイバーセキュリティーなどに詳しい人材を選抜していくためです。
現在、民間のIT企業などより待遇面で劣る中央省庁でデジタル人材が不足し、対応の遅れにつながっていることが問題となっています。
3.他の試験への影響は

大卒と大学院卒で計約170人程度採用する工学区分の人数を減らし、デジタル区分に充てる案が上がっています。
採用人数が新設の分だけ増えるわけではなさそうです。