
事務職を受験する場合に出題される専門試験。法律学・経済学・行政学から出題されます。大学でそれらに関連した授業を受けていないと、高得点は取れないのでしょうか?
1.専門科目の出題分野
専門試験とは、法律学・経済学・行政学に関する試験で、事務系行政職の試験を受ける場合に課される試験です。(自治体によっては、専門試験を出題しないところもあります)。
それぞれの出題分野を見てみましょう。
専門科目 |
出題分野 |
法律学 |
憲法、民法、行政法、労働法、刑法、商法 |
経済学 |
ミクロ経済、マクロ経済、財政学、経済事情、経済史 |
行政学 |
政治学、行政学、経営学、社会学、国際関係 |
※ 自治体や試験種によって、出題されない分野もあります。詳しくは受験要綱を参照しましょう。
2.有利な学部はある?
出題分野を見ると、法律学は法学部で学ぶことができる科目ですね。経済学は経済学部や経営学部、行政学は政治学部・社会学部で学ぶ科目であるといえます。
ということは、それらの学部に通っている学生であれば、大学の授業で試験科目を先取りして勉強しているということになります。上記の学部の学生は、専門試験の勉強には入りやすいですね。基礎的な素地が既にあるというのは強いです。過去問をベースにしての試験勉強はしやすいでしょう。
3.不利な学部はある?
逆に、上記の学部以外の学生にとってはどうでしょう?専門試験にまったく関係ない学部の学生は、専門試験には向いていないのでしょうか?
そのようなことは決してありません。
上記の学部以外の学生でも、行政職に受かった方はたくさんいらっしゃいます。
他の学部で他の分野を知るチャンスがあるということは、他の学生と差別化できるチャンスです。そこを自分の売りにできないかを考えるといいですね。面接でのアピールになります。ものは考えようです。
ただ、自分の大学での専門的な勉強以外に、3科目を学ぶということは労力がかかります。知らない分野を勉強するには、慣れも必要です。行政職を受験しようと決めたら、できるだけ早めに勉強を開始するのがおすすめです。
すべての科目を網羅的に大学で学んでいる学生はいません。『自分だけが大変だ』と悲観的にならず、コツコツ勉強しましょう。
ポイント
① 出題分野が広い
② 受験を決めたら、早めに勉強を始める
③ 圧倒的に有利・不利な学部はない
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