習慣化することの重要性

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西川

B!

近年の公務員試験における択一式試験は、(試験種にもよりますが)どちらかというと難度が下がりつつあります。たとえば、科目数を減らしたり、SPIを導入したりなど、かつての公務員試験のように多くの科目もまんべんなく勉強する必要性は下がってきています。
しかし、試験は試験ですし、一定の学力が必要なことには変わりません。また、科目数が減ったり、民間就職と同じSPIを使った試験が増えつつあるということは、他の受験生も条件は同等です。つまり、難度が下がってきたといっても油断できるという話ではないということですし、勉強が必要なことには変わりありません。
ここでは、勉強を継続していくためにはどうしたら良いかを述べていきます。

1.公務員試験を断念するケース

公務員を目指しつつ勉強をしていて、残念ながら受験を断念するケースとして多いのが「勉強が追いつかないから」というものです。公務員試験は幅広い科目を勉強する必要があります。近年は科目を減らしたり、SPIで受験できる試験も増えてきましたが、それでも一定の範囲での勉強は必要です。
多くの科目を勉強することは、当然ですが勉強の負担は大きいですし、科目によって得手不得手が分かれてきます。得意な科目は内容がわかるだけに、勉強していて楽しいので多くの問題を解くのも苦ではありません。
しかし、問題は不得意な科目です。不得意な科目はついつい後回しにしがちです。気がつけば試験日程が迫って、不得意な科目を勉強する時間がなくなってしまう、ということもありがちです。特に公務員試験は科目数が多いので苦手な科目の対策が後手に回ってしまうと、時間だけが過ぎていき、気がつけば試験日になっている、ということもあります。

 

2.ゴール思考で考える

公務員試験対策として勉強していく時には、ゴールから考えていく必要があります。つまり、勉強する目的は公務員試験に合格することであって、得意科目を極めることではありません。様々な科目を勉強するのはあくまでも公務員試験に合格するための手段であり、目的ではありません。目的は合格するだけの学力を身につけることにあります。
では、合格するだけの学力とは何かですが、これは択一試験では6~7割程度得点することです。極端に高倍率の試験ならともかく、一般的な公務員試験なら6~7割程度得点できれば、1次試験は通過できることがほとんどです。ということは、択一式試験では満点まで得点する必要はなく、3~4割程度は間違えても良いわけです。
ゴールが6~7割程度得点することだと考えると、勉強の戦略としては「出題数が多い科目」「勉強に時間がかかる科目」を優先して勉強する必要があるとわかります。6~7割の得点に近づくためには、出題数の多い科目の攻略が欠かせため、そこを優先して勉強する必要があります。
具体的に該当する科目は数的推理・判断推理であり、それらに加えて出題科目の中で、6~7割程度得点出来るような戦略を考えて対策していくことが効率的な勉強方法です。

3.勉強を習慣化することの重要性

上記のように公務員試験の勉強は、数多くの科目を勉強する必要があるので、必然的に長丁場になります。(試験の種類やそれまでの勉強の蓄積などにもよりますが)短期間でサッとと勉強して合格するというのは、なかなか難しいです。そう考えると、長丁場に備えた勉強が必須となります。
先に挙げたように、ゴールは択一式試験で6~7割得点できる学力です。そこに至るためには、繰り返し過去問を解く必要があります(公務員試験では過去に出題された問題と似たり寄ったりの問題が出題されることが多いため)。その時に意識していただきたいことは、勉強を習慣化することです。
ある日突然、思い立ったように集中的に勉強することもありますが、極端に勉強する日や分量に波があると、どうしても無理が出てきます。試験直前になって、大慌てで一夜漬けしようとしても、限界があります。合格するためには、試験日までの時間をゴールから逆算し、毎日コツコツと無理のないペースで勉強を習慣化することが重要です。
これはスポーツに似ていて、ある日突然、猛烈な特訓をしてスポーツが上手くなることはほとんどありません。コツコツとできるだけ毎日練習をすることが上達への道程だといえます。それと同じように公務員試験対策の勉強も特訓のように短期間に無理な勉強をしても限度があります。必要なことは、ゴールまで必要な学力はどれだけ必要なのかを意識して、逆算した上で、毎日コツコツと勉強を習慣化することだと言えるでしょう。



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