１．楽観的なタイプ
まず、苦戦するタイプとしての印象を持っているのは「楽観的なタイプ」です。単に「楽観的」というよりも、根拠なく「何とかなる」と考えているタイプは、公務員試験受験で苦戦する事が多い、という印象を持っています。このタイプは、必要な試験対策をせずに、何となく楽観的に考えて時間だけが過ぎていく、ということになることが少なくありません。その結果、残念ながら苦戦することが多いです。
楽観的なのは性格的には良いことだと思います。むやみやたらと悲観的になるよりも、前向きさが感じられ、明るい人柄であることが少なくありません。しかし、それは、何らかの目標に対して何もしなくても、やりたいことが実現できるということに繋がるとは限りません。何か目標がある場合、その目標を達成するために、必要かつ合理的な行動をしなければなりません。根拠なく楽観的な場合、それをしないで済ませてしまうことがありがち、という印象を持っています。この結果、受験に直面すると苦戦してしまう、ということが発生します。
２．悲観的なタイプ
一方で悲観的なタイプは、根拠無く楽観的なタイプよりは合格するために努力することが多い印象を持っています。それは悲観的であれば自分が合格するかどうか不安になりがちだからです。合格するか不安になるので公務員試験の勉強を進めることや、受験先の研究に取り組もうとする姿勢が強いという印象があります。とはいえ過剰に悲観的になるのは禁物です。
悲観的なタイプの危うさは、根拠無く悲観的になる場合です。ただ、不安な気持ちが過剰になる一方では、不安のあまり勉強そのものが手につかなくなる場合もあります。そうなると勉強が手につかなくなってしまい、試験日まで不安を抱えながら漫然と過ごす、ということも有り得ます。
不安を解消するために、積極的に勉強したり受験先の研究に力を入れることはとても良いことですが、それが過剰になって勉強そのものが手に着かなくなるようなことは避けたいものです。
３．行動するタイプ
では、根拠無く楽観的だったり悲観的だったりするのが良くないとしたら、どういったタイプが合格しやすいと言えるでしょうか。私の経験から言えば、それは「行動するタイプ」です。
楽観的でも悲観的でも構いませんが、公務員試験受験において必要なことは行動です。勉強もそうですし、受験先の研究においてもそうです。必要な事を適切に行動するタイプは、最終的に合格するケースが多い印象を持っています。
行動するタイプの特徴は、具体的な行動を欠かさないことです。私の経験から言えば、行動するタイプは、楽観的なタイプにも悲観的なタイプにも、どちらにもいます。どちらの場合でも、何となく「合格したい」「勉強しないと」といった頭の中で考えただけで留まるのではなく、具体的な行動に移しているのが特徴です。
つまり、根拠無く「何とかなるさ」と思って結局何もしない楽観さではなく、また根拠無く「とても不安」と感じて勉強が手につかない悲観さでもなく、合格するために適切な行動をすることができるタイプが合格しやすいと考えています。
根拠なく何とかなると思っている楽観的なタイプも、根拠無く不安でしょうがない悲観的なタイプも、まずは具体的な行動に落とし込むことが重要です。考えるだけで何もしなければ、実力が身につくことはないでしょう。
合格するためには何が必要で試験日までの期間でどれだけのことをしなければならないか、まずはそれを確認してみましょう。ノートに書き出すなどして、具体的にリストアップして視覚的に確認してみると良いでしょう。例えばどれだけの科目の対策が必要で、どのくらいの問題を解く必要があるのかなど、まずは大雑把で構わないので書き出して確認してみると、何が必要なのかおぼろげにでも分かってきます。
その上で、勉強の進み具合などを確認しつつ、微調整を加えながら進めていくと良いでしょう。最初の計画通りに全てが進むことは稀です。計画を全く無視するのは危ういですが、現実の状況を踏まえつつ、柔軟かつ小まめにに修正していくと良いでしょう。これが、手堅い合格への道だと考えています。
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