相手を知り、自分を知ってもらう重要性

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西川

B!

近年の公務員試験で面接試験が極めて重要になっていることは言うまでもありません。一方で、面接試験が重要だと知られながらも、その対策は「こういう質問には、こう答える」といった、面接での受け答えの準備に終始しがちです。
もちろん面接での質疑応答自体は重要ですが、面接でのやりとり以前に受験先を知ること、そして自分自身について知ってもらうことも重要です。
以下に、相手を知り、自分を知ってもらう重要性について解説していきます。

1.受験先を知っておく重要性

面接の準備は代表的な想定問答について、どう答えるか返答を準備することが多いです。市販の面接対策本の多くも、そういった内容がほとんどでしょう。しかし、面接でどう受け答えするかだけでなく、受験先について充分に調べておくことが事前の準備として必須だと言えます。
近年の自治体の面接試験では、「試験日以外にウチに来たことがありますか」といった質問がされることがあります。その時に受験生が行ったことがないとするなら、面接官はどう思うでしょうか。採用されたら、定年退職になるまで何十年もの間、仕事をするかもしれない職場を受験しているのに、一度も現地に足を運んでいない人が受験生だとしたら本気度に疑問を感じるでしょう。「他にも併願していて、志望順位は低いのかな」「たまたま日程が他の試験と違ったから受験したのかな」と思われる可能性が高いです。
受験先についてあらかじめ下調べして、充分に調べておくことは、受験の本気度を示す意味でも重要なことです。本気で採用して欲しいと思うのなら、相手について調べることは必須だといえるでしょう。本気で受験しているという意欲を出すためにも、受験先について実際に足を運び、資料を集め、どんな特徴があるのか、どんな課題があるのか調べておきましょう。

 

2.自分を知ってもらう重要性

採用試験において採用側の不安点は、「この人はウチの組織で活躍してくれるだろうか」という点です。そのためにも面接試験では受験生の人柄を見定めるために、多面的なことが質問されます。
しかし、面接だけでなく他のことでも、その人の人柄を判断する材料となるものがあります。それは、実際に受験先で働いた経験です。具体的にはインターンシップ、アルバイト、実習などを通じて、受験先で働いた経験があると、面接官も比較的安心して評価しやすくなる傾向があります。これはコネといった話ではなく、実際に職場でトラブル無く協調して働いたことがあるという実績そのものが、既にマッチングの一つの事例になると考えられます。つまり、採用のミスマッチによる退職や職場でのトラブルなどを防ぐ効果があるわけです。
私の経験上でも、インターンシップやアルバイト、実習などの経験があるところを受験した場合、かなりの高確率で合格している印象があります。

3.面接試験で合格するための事前準備とは

上記のように、受験先について充分に調べた上で、実際に働いた経験の両方があれば、鬼に金棒です。しかし、学生ならインターンシップやアルバイト、実習が可能だとして、併願先や社会人ならどうすべきか、との疑問もあるかもしれません。
その場合は、なるべく主体的に行動して手間暇かけて受験先を調べることをお薦めします。例えば自治体の受験なら、単にHPや自治体の政策だけをデータから調べるだけでなく、実際に現地に足を運ぶ、職場を見学する(見学が難しければ、外見だけでも確認する)、人口の増減や商店街などを実際に見てみる、住宅街を歩いてみる、といったことをしてみると良いでしょう。手間をかけて調べるということは、当然ですが時間も労力もかかります。しかし、そうしなければ分からないこともありますし、手間をかけて調べたという事実そのものが、面接において「この人は本気でウチに入りたいんだな」と感じさせる説得力に繋がります。
全ての受験先について同様に調べることは難しいとしても、志望順位の高い受験先については、なるべく手間をかけて調べておくことをお薦めします。



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