手間を惜しまず併願する

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西川

B!

公務員試験に限りませんが、就職活動においては併願していくとが重要です。「本気で受験しているので、こちらしか受験していません」と面接で主張する人もいますが、極めてリスクの高いやり方だと思います。また、専願したとしても、採用側の評価が採用基準に達していなければ、不採用になる可能性は極めて高いです。
採用側は受験生の評価を通して、採用・不採用を決めるため、専願しているか否かが採用基準になるとは限りません。その意味でも一つしか受験しないことは高いリスクの受験方法だといえるでしょう。
ここでは、併願の重要性について以下に述べていきます。

1.併願はリスクを分散できる

併願するメリットは、当然ですが就職活動のリスクを分散できることです。もちろん、本命の受験先に合格することが最善ですが、それが適わないこともあります。そういった時に併願することで、次の手を打つことができます。
仮に専願で不合格になった場合、併願を考えていなければ、次の手が打てなくなります。合格発表があってから併願先を探すことが可能な場合もありますが、既に申込が締め切られていることも少なくありません。それを防ぐためにも、あらかじめ試験日程、申込日程を確認した上で、どうやって併願していくか、きちんとした計画を立てておくと良いでしょう。

 

2.楽をしようとしていないか省みる

「ここしか行きたくないので、ここしか受験しません」という受験生は、例年一定数見かけることがあります。就職先を決める以上、自分のやりたい仕事、やりたい職種に、強いこだわりがあるのもわかります。
しかし、採用側としては、受験生に仕事の適性があるかどうかを判断して、合格・不合格を決めます。受験生側がどんなに強くこだわりを持ったとしても、その適性が合わないと判断される場合もあります。
また、専願を強く望むタイプの場合、一度顧みて欲しいのは、「就職活動にかける労力を減らして、楽をしようとしていないか」ということです。就職活動はどうしても労力がかかります。心理的にも負担は大きいです。そこで無意識にその手間をなるべく減らして、楽をしようとしていないか省みてみましょう。自分の希望する受験先を一つだけに絞っているのは「本当にそこに行きたいからのか」、それとも「受験の労力を減らして楽をしたいのか」、一度省みると良いでしょう。

3.併願を通して自分を鍛えていく

併願する大きなメリットとして、実際に複数の試験を受験を通して、鍛えられ成長していくことです。これは例年受講生を見ていると、ありありと感じられます。
最初は過剰に緊張して実力が充分に発揮できなかった人が、複数の試験を受験していくことで時間配分や面接での受け答えが上手になっていくことを実感しています。試験までに問題集を解いたり、面接の下準備をすることは必須です。しかし、実際の試験会場で限られた時間の中で、一定数の問題を解いたり、面接官を相手に受け答えをしていくという経験は、実践を経て初めて体感することも少なくありません。
実際の試験会場でしか得られない学びを、併願を通して身につけていく効果が期待できます。スポーツにおける大会参加が好例ですが、参加する事自体が、その人が成長するための経験になっていきます。併願もそれと同じく、受験すること自体が、成長していく糧だといえるでしょう。



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