説明会に参加する意義について
公務員試験について各機関は、早いところでは前年から説明会を実施する機会があります。学業や試験勉強などで多忙な中で、説明会に参加する意味とメリットについて解説します。
1.説明会は面接試験の志望動機づくりで活きてくる
公務員試験における説明会は、参加それ自体が必須というわけではないことがほとんどです。しかし、説明会に参加することで、面接における志望動機に繋げやすいという大きなメリットがあります。面接試験では志望動機が質問されることが定番です。一部では例外もありますが、面接を通じてどこかで、「なぜ志望先に関心を持ったのか」は何らかの形で質問されることが多いです。その時に、(それが本音だったとしても)何となく試験日程が異なっているから受験したり、「民間企業のような営利追求ではなく、公共のために働きたくて」といった曖昧な動機だと、どうしても説得力に欠けてきます。
説明会は、自治体や国などが、実際に受験生に向けて業務内容や試験について説明してくれている場なので、これに参加することで、業務の内容や方向性について具体的に知ることができます。何となくイメージだけで公務員の仕事を捉えるだけでなく、具体的な業務を担当者を通じて知ることで、面接試験に向けて具体的な志望動機づくりの糧とすることができます。
いつどこで実施したか、担当者の名前、印象に残った内容・言葉などは面接でも使えます。メモしておきましょう。
2.実際に説明会に参加するという行動が重要
公務員試験に限りませんが、就職活動全般では、実際に行動するということが極めて重要です。なんとなくのイメージだけだったり、ネットで検索したりするだけでなく、自分自身が能動的に情報収集に勤しむこと自体が重要です。特に面接試験では、そういった受験生の能動性が評価されることが少なくありません。本気で受験するつもりなら、受験先について、情報収集に努めることは必然です。その一環として、説明会に参加した経験は、「本気で受験先を志望している」という証にもなります。
もちろん、説明会に参加することは、時間や労力がかかるだけに、多忙な日々の中でその時間を確保することが難しいこともあるでしょう。しかし、その中で都合をつけて説明会に参加すること自体が、それだけ本気度があることを示す証にもなります。
3.職員自身の生の声を聞くことができる
説明会には、現場で働く職員から業務について説明してもらえることが少なくありません。HPやネットでの検察情報だけでなく、現場で働く職員だからこそ、それぞれの仕事の実情や、やり甲斐などを知ることができます。そういった生の声を通じた説明を聞くことで、1つの職員像としてロールモデルにすることもできるでしょう。また、実際に受験する際の志望動機にもリアリティを持たせることができます。
それらの職員の説明が、自分にとってピンと来るものがなかったとしても、それもそれで1つの経験です。他の機関や自治体と比較する材料にもなるので、決して無駄な経験にはならないでしょう。