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最近の試験傾向

公務員試験は試験の出題科目や出題数などが変更されることがあります。近年、国家公務員、地方公務員でも傾向が変わってきている部分がいくつか見られます。傾向が変更された場合には、それを意識した勉強をすることが対策として効果的です。それらの点について見ていきましょう。



1.国家公務員の新傾向

 

国家公務員採用試験は、2012年度に国家Ⅰ種、Ⅱ種、Ⅲ種といった分類から、国家総合職、一般職の分類に変更されています。その際に、採用試験の内容も変更され、教養試験から基礎能力試験に変わっています。内容も一般知能分野の出題数が多くなり、一般知識分野の出題数が減るという変更が行われています。

例えば、国家Ⅱ種は55題中、必須25題、選択30題中20題選択解答の合計45題解答となっており、そのうち必須の25題が一般知能分野、選択の30題が一般知識分野の出題となっていました。これが国家一般職(大卒程度)に制度変更されると、40題全問解答となり、そのうち27題が一般知能分野、13題が一般知識分野になりました。つまり、現行の試験では全体の問題数が減りつつも、一般知能分野の出題数が増えて、一般知識分野の出題数が減っていることがわかります。

国家公務員採用試験は、他の試験種でも同様に変更が行われており、一般知能分野の出題数が増えて、一般知識分野の出題数が減っています。これらのことからも、国家公務員採用試験では、一般知能分野の勉強が重要であることがわかります。

2.地方公務員の新傾向

地方公務員試験は地方上級(都道府県庁、政令指定都市)と、市役所の大卒程度について見ていきましょう。

地方上級のうち、特徴的なのは東京都です。大卒程度事務のⅠ類Bについて見ていくと2013年度から採用試験の制度変更が行われています。Ⅰ類Bが制度変更により、行政(一般方式)と行政(新方式)に分けられました。Ⅰ類B行政(一般方式)では、教養試験が全40題必須解答、一般知能分野24題、一般知識分野16題が出題、専門試験が記述式で10題出題中3題選択解答、論文試験が出題されています。一方、Ⅰ類B行政(新方式)では教養試験において一般知能分野が30題出題、一般知識分野が10題出題、プレゼンテーションが1題出題されます。一般方式は既存の大卒事務採用試験と変わりませんが、新方式は専門試験が無くなりプレゼンテーションになったので、受験しやすい試験といえるでしょう(ただし、採用人数は少ないです)。

道府県庁や政令指定都市の採用試験は、現状ではまだ比較的既存の試験形式を保っているところが多いのですが、中途採用試験を実施したりするところも増えてきています(神奈川県など)。

次に、政令指定都市以外に市役所について見てみると、既存の公務員試験(日本人事試験研究センター)が新教養試験と呼ばれるものになり、問題が三つのタイプに分類されるようになりました。それは、Standard、Logical、Lightの3タイプです。

Standardは既存の市役所向けの教養試験とほとんど同じです。一般知能分野が20題、一般知識分野が20題の合計40題で構成されています。

Logicalは40題出題される教養試験ですが、一般知能分野の出題割合が多く(27題)、一般知識分野の出題割合が少ない(13題)という特徴があります。また、一般知識分野のうち、自然科学からの出題が無いところも特徴的です。

Lightはこれまでの教養試験とは、かなり異なる内容です。全60題と問題数は多いのですが、選択肢が4つしかなく、難度もこれまでの試験とくらべてかなり低くなっています。民間企業を志望している受験生にも受けやすくして、勉強の負担を軽くした試験になります。

このように市役所の教養試験はバリエーションが増えましたが、現状ではStandardとLightを採用する自治体が多く、Lightを採用する自治体はまだそれほど多くない、という状況のようです。

3.公務員試験とSPI3ついて

最近の公務員試験のうち、特に市役所での採用試験において特徴的なのはSPI3採用する市役所が徐々に増えつつある点です。絶対数としては、まだまだ日本人事試験研究センターが作成する既存の教養試験を使う市役所がずっと多いことは確かです。しかし、最近は採用試験にSPI3用いる市役所も増えつつあります(市川市、坂戸市、町田市など)。

背景には、民間企業志望の受験者の取り込みがあると考えられます。公務員試験対策は、どうしても勉強の負担が大きくなるため、民間企業を志望する人は公務員試験対策を充分に行うことは難しくなります。その結果、民間企業志望者は民間企業のみを対象として就職活動を行うことがほとんどです。

SPI3を採用試験に取り入れる市役所は、そういった民間企業志望の人たちに対して、公務員試験の勉強の負担無く、受験できるようにして、受験生の数と質を向上させることを考慮しているためと考えられます。

また、道府県庁でも京都府、大阪府、長野県といった県庁の採用試験でもSPI3を取り入れている所もあります。

ただし、注意が必要なのはSPI3で採用試験が行われるということは、受験しやすいことを意味します。つまり多くの受験生が押し寄せて、高倍率になる可能性があることも考慮する必要があるでしょう。また、難度としてはSPI3よりも、既存の公務員試験の方が難しいので、公務員試験対策を充分にしてあるのなら、SPI3は多少問題の形式や、短時間で大量に解く練習をしておけば、それで充分ともいえます。

 

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