集団面接の注意点
他の学生と一緒に面接を受ける集団面接。個人面接より緊張しそう…。うまくいくコツをご紹介します。
1.個人面接と集団面接の違い
集団面接は一度に複数の受験生(だいたい5~8人)が面接に参加することから、回答者は人前で発表しているような緊張を覚えやすいです。また、他の受験生の回答を直接聞くことができる点で、不必要な不安を感じやすいです。面接官からすると、即座に受験生の回答を比較することもでき、失敗が目立ちやすい傾向があります。そこで集団面接を苦手とする受験生は多いです。
そうだとしても、目的は個人面接と変わりません。受験生の内面をアピールすればよいのです。質問される内容は、志望動機、自己PRなど王道の質問が多いです。あらかじめ質問を想定しておいて練習すれば大丈夫です。
ただ、回答者が多いため、自分に与えられる時間は少なくなります。ポイントを押さえて単刀直入に話すようにするとよいですね。そのためには、結論から話すという型を身につけましょう。
2.注意点
受験生が複数いるということで、集団面接特有の注意点があります。
① 前の人につられない
よく聞く失敗の一つがこれです。「志望動機を聞かれていると思ったけど、前の受験生が自己PRを話し始めた。半信半疑ではあったけど、私も自己PRをはなすことにした。実は前の学生は質問を間違えており、正しくは自己PRだった」というケースです。緊張のあまり、質問内容を忘れてしまい、前の受験生の受け答えを真に受けるという失敗です。
他の受験生も緊張しています。他の受験生が間違えている場合もあります。冷静になって自分を信じる、または面接官に「緊張のあまり、質問内容が飛んでしまいました」と言って、質問をもう一度確認するということをしてもいいですね。(何度も聞き返すと面接官を不安にさせてマイナスになるので注意)。
他の受験生につられないようにしましょう。
② 自分の番ではないときの態度
集団面接の練習をすると、自分の番以外のときは窓の外を見たり、だらっと座って上の空、なんていう態度の受験生がいらっしゃいます。これはNGです。集中力が切れている様はとても目立ちますし、品が欠けます。
他の受験生が話しているときの態度も、実は採点内容に含まれます。他の受験生の受け答えを聞くと緊張してしまうかもしれませんが、「私も他者の話に耳を傾けています」というサインを送りましょう。うなずいたり、話者の方へ膝を向けたりするといいですね。
過度にうなずくと、完全な聞き役のような印象を与えるので控えましょう。あくまでも、自分も集団面接を受けている側であるということを忘れずに。
③ 挙手制ではいつ手を挙げるべき?
一番に率先して回答するのがいいです。仮に答えが煮詰まっていなくても、回答は早いほうがベターです。順番が後ろになればなるほど、考える時間が多いわけですから、回答内容のクオリティーが高くないと面接官は納得しなくなります。早い段階で発言すると、「考える時間が少なかったから」というように甘めに採点されるでしょう。
手を挙げるときは、明るく元気に「ハイ」。
3.他の受験生に先に言われてしまったら?
これが集団面接で一番恐れることではないでしょうか?複数の受験生がいれば、話題やエピソードがかぶってしまうのも仕方がないです。
そのときは、「先ほどの方と同じです」で終わらせてはダメです。これは、自分でアピールの機会を放棄しているのと同じで、面接官に消極的な印象を植え付けてしまいます。
同じ話題だとしても、なるべく違う言葉で表現したり、切り口を変えて説明したり、なるべくかぶらないようにする努力を見せましょう。
〔ポイント〕
・ 回答は簡潔にまとめるように
・ 他の受験生の話も聞く態度を心がけよう
・ 他の受験生と話題がかぶっても焦らない
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