作業療法士
作業療法士も公務員として働けることを知っていますか?作業療法士が公務員になるルートをご紹介します。
1.作業療法士とは
作業療法士とは、日常生活に関する活動をサポートする仕事です。けがや病気などで日常生活に困難を抱える方に対し、治療・指導・援助をします。対象者が自分らしい生活を送れるようにするのが目的です。
作業療法士の主な就職先としては、一般的に病院、介護施設、障がい者施設などですが公務員としても仕事をすることができます。地方公共団体が運営する公立病院や、県や市などの行政機関が仕事場になります。
2.作業療法士の試験
公務員として働く場合、作業療法士免許を取得し、公務員試験に合格する必要があります。ということは、2種類の試験を受けて両方ともに合格しないといけないということです。
① 国家試験
国家試験を受験するには、作業療法士の養成学校を卒業している(または卒業見込みである)ことが必要です。養成校は全国にあり、専門学校や大学で専門的な知識を身につけます。
試験日 |
毎年2月 |
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試験の種類 |
一次試験 筆記試験 二次試験 口述・実技試験 |
試験科目 |
一般問題 (解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学など) 実地問題 (運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学など) |
試験に関する問い合わせ先 |
作業療法士国家試験運営本部事務所 東京都墨田区江東橋2丁目2番3号 倉持ビルディング第2ビル6階 郵便番号 130-0022 電話番号 03(6659)9687 |
② 公務員試験
公務員として仕事をするためには、各自治体が行う公務員試験に合格する必要があります。公務員試験は自治体ごとに内容が異なります。目指している自治体のHPを見てみましょう。
(例) 川崎市 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
専門考査 |
記述式 100分 |
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個別面接 |
20分程度 |
試験種 |
出題分野 |
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理学療法士 |
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理 学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概 論を含む)、臨床医学大要(人間発達学を含む)、 理学療法等 |
作業療法士 |
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理 学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概 論を含む)、臨床医学大要(人間発達学を含む)、 作業療法等 |
言語聴覚士 |
基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言 語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・ 教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障 害学、言語発達障害学、発声発語・嚥下障害学、 聴覚障害学等 |
☆どの試験種も、記述式の用語説明問題5問及び論述問題1問(論述は800字以内)
ポイント
① 作業療法士も公務員として仕事ができる
② 国家試験と公務員試験の両方をパスしなければならない
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