試験別の重要度
公務員試験は一回受けて終わり、というものではありません。複数回実施してようやく最終合格します。一次試験、二次試験と複数の試験を通過して、最終合格することができます。今回はその中でも第一ハードルになる大卒(上級)程度採用試験の一次試験の内容について見ていきましょう。
1.一次試験・国家公務員
国家総合職(大卒)
基礎能力試験2/15 専門試験(択一)3/15
国家一般職(大卒 建築区分以外)
基礎能力試験2/9 専門試験(択一)4/9 一般論文試験1/9 専門試験(記述)1/9
皇宮護衛官(大卒)
基礎能力試験3/5 課題論文試験2/5
法務省専門職員(人間科学 矯正心理所以外)
基礎能力試験2/10 専門試験(択一)3/10 専門試験(記述)3/10
財務専門官
基礎能力試験2/9 専門試験(択一)3/9 専門試験(記述)2/9
国税専門官
基礎能力試験2/9 専門試験(択一)3/9 専門試験(記述)2/9
労働基準監督官
基礎能力試験2/7 専門試験(択一)3/7 専門試験(記述)2/7
海上保安官
基礎能力試験3/6 課題論文試験2/6
上記が国家公務員の一次試験とその配分です。いずれの試験においても、基礎能力試験(教養試験)よりも専門試験の配点が大きいことがわかります。もちろん、基礎能力試験においても、得点しないと危険ですが、専門試験に比重を置いた勉強が重要になることがわかります。国家公務員採用試験は択一式(マークシート)試験だけでなく、専門試験にも記述式があるのも特徴です。単に覚えるだけで無く、課題に対して書いて答えられるようにもしておきましょう。
2.一次試験・地方公務員
さいたま市(行政事務)※2次試験に1次試験の得点が反映されないリセット方式
教養試験120 専門試験80
仙台市(大卒事務)※2次試験に1次試験の得点が反映されないリセット方式
教養試験100 専門試験100 面接試験600
神奈川県(Ⅰ種)
教養試験100 専門試験100
千葉県(上級 一般行政B以外)
教養試験100 専門試験100
愛知県(大卒 行政Ⅱ以外)
教養試験15点 専門試験30点
福岡県(Ⅰ類)
教養試験50 専門試験50
岡山県(A採用)※2次試験に1次試験の得点が反映されないリセット方式
教養試験100点 専門試験120点
上記に地方公務員のうち、いくつかの自治体について一次試験の配点についてまとめてみました。地方公務員については、配点基準を公開している自治体と非公開の自治体があります。それぞれの自治体で配点がバラバラなので、まずは志望している自治体について過去の募集要項などをチェックしましょう。
最近の傾向として、一次試験の得点を最終合格には反映させず、二次試験の得点だけで合否を判断するリセット方式の自治体が増えてきています。リセット方式の試験では、一次試験を高得点で通過しても、二次試験以降で得点が低いと不合格になります。その逆に一次試験がギリギリで通過しても、二次試験が高得点なら合格することができます。もちろん、一次試験を通過できなければ最終合格できませんが、二次試験以降の面接試験について充分な対策が必要なことがわかります。
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