文章理解の勉強法
資料を読んだり、人と話したりする場合、読解力が不可欠です。この読解力を試される文章理解は、公務員試験では意外と出題が多いです。文章理解を得点源にして、効率よく点を稼ぎたいですね。
1.文章理解の出題問数
文章理解とは、高校までに習っていた国語のような出題形式の分野です。与えられた文章を読んで問いに答えるものなので、数的推理などのように『解き方を知らないと解けない』という難しさはありません。ただまったく同じ文章が出題されることはほぼないので、初見の文章をどれだけ早く読みこなすかにはテクニックが必要ですね。
現代文、英語、古文(出題はレア)があります。
代表的な試験の出題問数は以下のようになります。現代文と英語をあわせて、6~10問で、出題数が多いという特徴があります。
|
現代文 |
英語 |
国家総合職 |
4 |
7 |
国家一般職 |
6 |
5 |
地方上級 |
3 |
5 |
東京都 |
4 |
4 |
特別区 |
5 |
4 |
市役所 |
3 |
3 |
地方初級 |
3 |
5 |
警察官 |
3 |
5 |
消防官 |
5 |
3 |
・ 警視庁の場合、文章理解以外に国語・英語という出題もある。
・ 特別区Ⅲ類の場合、国語の出題の中で古文が出題されることもある。
2.問題の種類
現代文・英語とも、言語の違いはありますが出題の形式は同じです。
種類 |
説明 |
要旨把握 |
文章の中心になる部分を選ぶ。 |
内容合致 |
本文に書いてあるかどうかを見極める。 |
空欄補充 |
穴埋め。単語や接続詞などを選ぶ。 |
文章整序 |
並び替え。 |
英語の場合、本文は英語で書かれていますが、選択肢は日本語で書かれているという出題が圧倒的に多いです。難易度の高い国家公務員試験では、英語の女性誌の中の記事(コラム)をそのまま使うというような出題も過去にはあり、話し言葉のようで読みにくい文章が出題されることもあります。
3.勉強法
長文読解は、もともと小説やエッセイというような長い文章の一部を抜粋して問題が作られます。ということは、同じ文章が素材になって作られた問題が出題されることはないといってもいいでしょう。過去問を解いて勉強する場合は、『なぜそれが答えになるのか』という点を強く意識する必要があります。数的推理などのように、公式に当てはめれば解けるというものではありません。作問者は、『ここにこう書いてあるので、これが答えになる』というように根拠がしっかりしているものではないと出題しません。みなさんも勉強するときは、その根拠を自分なりに言語化する訓練をするといいです。
文章理解が苦手な方は、フィーリングで解きがちです。フィーリングというのは雰囲気・勘で解くということですから、根拠が薄くなります。これでは毎回的確に点数を稼ぐことは難しいです。
英語に関しては、文法を学び直すべきか、単語を覚えるべきか、悩みどころですね。オススメは単語力をアップさせることです。文法がわからなくても単語を知っていれば、意味を推測することができます。逆に単語を知らなければ、文章の意味を取ることはできません。みなさんのゴールは英会話の上達ではなく、あくまでも公務員試験で点数を稼ぐことです。そのための勉強をすればいいですね。英会話を学ぶ楽しみは、公務員試験合格後までとっておきましょう。
ポイント
① 出題問数がかなり多い
② 文章理解とは別に、国語・英語という枠で出題があることもある
③ 英語は単語力を増やそう
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