資格職の仕事
公務員の中には、公務員試験に受かるだけでは採用されない職種というものがあります。専門の資格を得るということが合格の条件となる、資格免許職とよばれる職種です。
この職種は、保育・福祉など仕事上専門性を発揮することが求められます。
1、資格(免許職)とは
主に事務職以外の専門分野に携わる場合で、採用されるためには資格取得(見込み)が必要とされる職種が、資格(免許)職です。例えば、公務員として保育士をしたいのであれば、公務員試験に合格するだけでは足りず、保育士免許が必要です。
ということは、公務員試験の勉強以外に、自分の目指す資格免許取得の勉強もしなければならないということですね。保育士を目指している方であれば、大学・短大で児童系の学部にいらっしゃることが多いでしょう。卒業と同時に保育士免許が得られることが多いです。
『大学では別の学部で勉強していたけど、どうしても保育士になりたい』というようなときは、専門機関で授業を受講したり、独学で勉強しなければならないこともあります。
また、公務員試験でも、その専門分野の試験が課されることもあります。例えば、保育士であれば専門科目として保育関連の試験が出題される自治体が多いです。試験科目が増えて不安だ、という受験生は多いのですが、心配無用。この場合は、資格免許の学習をしているのが普通なので、特別大きな準備が不可欠ということはありません。
自治体によっては、資格免許職なのに専門試験を課さない、というところもありますよ。
決められた日までに資格取得ができないと、合格していても採用されないことがあるので注意しましょう。
2、職種
資格免許職に分類されるのは、どのようなものでしょうか?
あわせて、仕事の内容もご紹介。
職種 |
仕事内容の例 |
社会福祉士 |
高齢者・障害者のサポート |
保育士、幼稚園教諭 |
保育 |
管理栄養士、栄養士 |
栄養管理、栄養指導 |
司書 |
本の貸し出し、資料収集 |
学芸員 |
資料の収集、研究 |
保健師 |
健康相談 |
作業療法士 |
動作訓練の補助 |
資格職の教養試験の内容は実施時期によってレベルが異なります。
6月頃に実施する場合は大学卒業程度の教養試験(事務の試験と同じ問題を使用します)となります。9月頃に実施する場合は、高校卒業程度または短期大学卒業程度の試験(事務の試験と同じ試験を使用します)となります。
上記資格職では、社会福祉士、管理栄養士、保健師が大学卒業程度の場合が多いです。必ず要項で確認しましょう。
保育士(公立保育士に合格するためには)
栄養士・管理栄養士
作業療法士
理学療法士・作業療法士採用試験について
食品衛生監視員になるために
司書・学芸員
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