実技試験の対策(保育士)
保育士などの専門職の中では、面接試験の中で、面接官に実技を見せるというものがあります。実技とは、例えばピアノを弾いてみせるなど、実際になにかをやってみせることです。緊張して失敗してしまいそう…。
実際どのようなことを試されるのでしょうか?
1、試験の位置づけ
保育士・幼稚園教諭の二次試験(面接試験)の中で実技が課されることがあります。すべての試験種で行われるわけではなく、一部の自治体の試験で課されます。
実技試験を採用している自治体自体は多くありません。ご自分の目指す自治体の試験に実技があるかどうかは事前に確認しておきましょう。募集要項がホームページに載っている場合は、そこで確かめられます。市役所などは募集要項をいつまでも載せていないところが多いので、要項の発表時(5月〜7月)から試験終了までに確認しておく必要があります。
大学生であれば、先輩の報告書に内容も書いてあるでしょう。実技の形式は毎年変わらない役所が多いので、先輩の報告書確認は重要です。
実技を行う目的は、保育スキルの確認です。
保育士・幼稚園教諭として採用されると、実際に子どもに保育を行うことになります。他の職種よりも即戦力としてのスキルを求められるわけです。そこで保育のスキルがどの程度あるのか、ということが試されるのです。
2、出題例
面接官の前で実技を行います。面接官を子どもと見立てて実際に声かけをする場合と、子どもがいると想定して行う場合もあります。時間はだいたい20分前後が多いようです。
ひとつの実技を課される場合と、時間内に複数の実技を見せる場合があるようです。
ジャンル |
課題 |
ピアノ |
10曲から一曲を選んで、子どもがいると想定して弾き歌い |
運動 |
ハミングで子どもとスキップ |
保育 |
二歳児の保育室だと見立てて、環境整備 |
読み聞かせ |
絵本を選び、読み聞かせをする |
3、対策
保育士や幼稚園教諭を目指す方は、実習などで実際に保育の仕事を体験しますから、いつも通りに行えば、まず問題ないでしょう。
『面接官を前にすると、緊張する!』という声をよく聞きます。確かに、いつもとは雰囲気が違いますよね。緊張しない人はまずいません。面接官は、みなさんの普段の姿を見たいだけなのです。
もし間違えてしまったとしても、合否に大きな影響はないです。落ち着いて、再開しましょう。
何が出題されるかが事前にわかれば、練習しておきましょう。募集要項に実技課題が書かれていることもあります。
ピアノが苦手な方は、練習して慣れておきましょう。実習以外にも、ボランティアやアルバイトで保育に関わっていると、実技試験で経験が生きそうです。
印象を良くするコツは、楽しく実施することです。保育者の楽しそうな明るい表情での実技は面接官を安心させます。
この保育者だったら子供達は楽しいだろうなと思わせればOKです。
緊張すると思いますが「楽しく」を念頭に実施しましょう。
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